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宮部みゆき氏の『三鬼』よんだ【本のツボ】
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    評価:
    価格: ¥ 1,036
    ショップ: 楽天ブックス
    コメント:三島屋変調百物語の四巻である。短編集。どの1篇もものすごいクオリティ! キャラクターも盛りだくさんで、どのキャラもおざなりってことがなくて、しみじみと胸に迫り、人間の怖さを繰り返し思う。星5つ。

    宮部みゆき氏の

    三島屋変調百物語の第4巻、

    『三鬼』 を拝読。

     

    いや〜〜〜〜。

    すっごく上質な時間をいただけた!

     さすがだ、さすがすぎる。

    何巻目だったか、

    筆が乗りすぎて、

    ちょっとついていけなくなったときも

    あったけれど、

    第4巻ではそんなことはちっともなくて。

     

    夏に最適な1冊となりました。

    ホラーな怖さではなく、

    人間とかの

    しみじみとした怖さ。

    切なくてやり切れなくて、でも系。

     

    個人的には後半ででてくる

    従兄のやたらカッコイイ語り口にやられた。

     

    どうせドラマになるんだろうな。

    どのキャラも立っているから

    ドラマもやりがいがあるだろうな。

     

    おすすめです。

     

    大山淳子氏の『牛姫の嫁入り』よんだ【本のツボ】
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      評価:
      価格: ¥ 691
      ショップ: 楽天ブックス
      コメント:猫弁の大山氏が時代小説である。優しい語り口の大山氏。めちゃくちゃ時代小説が似合う! 読めば必ず牛姫が好きになる。オススメである。

      大山淳子氏の『牛姫の嫁入り』

      を拝読。

       

      猫弁とかポプラ文庫よりの

      大山氏。

      それが時代小説である。

      それが、めちゃくちゃ似合っている!!

       

      策略とか怒涛の歴史系ではなく、

      ほのぼの系の時代小説。

       

      派遣忍者として活躍するコウ。

      任務先で見たのは牛のような巨体の姫。

      この姫を期日までに美しくさせるという

      駆け引きになって。

      どうやって?

      美しいとはナニ?

      姫の気持ちは?

      というような、あらすじでございます。

       

      大山氏特有の

      語りかけるような優しい文体が、

      頁をめくる手を止めさせない。

       

      わたくしにしては珍しくべた褒めである。

       

      猫弁で違和感を抱いた方、

      こちらは実にしっくりきますぞ。

      是非ぜひ。

       

      伊坂幸太郎氏の『クジラアタマの王様』よんだ【本のツボ】
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        評価:
        価格: ¥ 1,620
        ショップ: 楽天ブックス
        コメント:どうやら現実は夢の世界とつながっているらしく、主人公が状況に振り回されているうちに、事態は新型インフルエンザが登場し。ファンタジーと片づけるには、現実部分があまりに身近すぎて一気読みしてしまう、凄まじいチカラワザ作品なのである。

        伊坂幸太郎氏の

        『クジラアタマの王様』を拝読。

         

        主人公は大手菓子メーカーの広報とか

        苦情係みたいな部署で奮闘する社員。

         

        これだけで読者の共感を得る。

         

        ああ、大変そうだなあ、と。

        クレーマーとかいるんだろうなあ、と。

         

        いる。

         

        からの、さすが伊坂氏なのである。

        そこかしこに張ってある伏線を

        見事に回収していくのだ。

        無駄ネタなどひとつもない。

        ああ、これも伏線だったのか、と

        額を打ちたくなるシーンがいくつも。

         

        本作、夢の世界とリンクするという

        よくある設定なのだがしかし、

        現実世界で庶民に実に身近な問題になって、

        グイグイ読んでしまうのだ。

         

        相変わらず民衆心理を描くのが

        すさまじく美味いなあとため息。

         

        ファンタジーものと

        ひとくくりにされたくない1冊である。

         

         

        津原泰水氏の『ヒッキー・ヒッキー・シェイク』よんだ【本のツボ】
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          評価:
          津原 泰水
          早川書房
          ¥ 886
          (2019-06-06)
          コメント:ひきこもりのカウンセラーのJJがひきこもりとバーチャルの天才たちと二次元以上の世界を相手に巻き起こす祭りかとおもいきや。全編にわたる異常なエネルギーの渦に飲まれ、心震わされる1冊。

          津原氏の

          『ヒッキー・ヒッキー・シェイク』を拝読。

          津原氏の作品は初めてで、

          しかもハヤカワ文庫で、

          「くっそ、文庫カバーにはいらないじゃんっ」

          (ハヤカワ文庫はびみょーにサイズがでかいのだ)

          と苛立つところから始まった。

           

          なにしろハヤカワ文庫である。

          ハートウォーミングで異世界にいく

          話であろうはずがない。

          帯がまたあおる。

          「この本が売れなかったら、私は編集者を辞めます」

          めちゃハードルあげてくるな、と。

           

          結論として、

          すごい作品である。

          ラブリーなタイトル、完璧うそやん、

          でもあとがきを見るに

          うそでもないのか、とか。

           

          とにかく、すごい。

           

          内容のネット社会リアリティに圧倒され、

          ネタがサービス過剰なほど盛り盛りで、

          あふれんばかりのテンポで、

          本当にね、

          作中にもあったけれど、

          祭りに参加したみたいな気持ち。

          命のぎりぎりみたいなヒリヒリした感覚が

          余韻として残る、

          スリリングな1冊。

          是非!

           

          本日の仕入本〜夏ですね【本のツボ】
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            未読本が心もとなくなったので

            文庫本を仕入れてまいりました。

            こちらである。

             

             

            大山氏、あづかりやさんシリーズ

            買ったかどうかわからなくなって、

            重複していたら布教用とすればよろしいと

            購入。

            あら、なんていい読者だろうか。

             

            ナツイチの特典で栞をいただいた。

            いつもは辞退するのであるが、

            先日、あろうことか

            長年愛用していた栞を地下鉄車両内で

            落としてしまって。

            落としたまではいいが、

            結構な人だったので

            発見できず。

            無念。

            適当な名刺(おい)を栞に使っていたので

            あんまりなので、

            ナツイチさんをいただいた次第である。

            スイカバージョン。

            この尻尾部分を使いこなすのに

            少々時間がかかりそう。

             

            楽しい読書タイムが期待できそうである。

             

             

             

            葉室麟氏の『あおなり道場始末』読んだ【本のツボ】
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              評価:
              価格: ¥ 680
              ショップ: 楽天ブックス
              コメント:文句なしの娯楽小説。チャンバラたっぷり、これが3兄妹弟のキズナの強さだ、と思う存分見せつけられる。よくもまあ、これほどアクの強いキャラばかり出してくるなあ、と感心しきり。スカッとしたいときにオススメです。

              葉室氏の

              『あおなり道場始末』を拝読。

              痛快時代小説である。

               

              この人は本当に──鬼籍に入っているのか?

              そう思うほど、

              いまなお「新刊」が出る。

              おそろしいお人だ。

               

              さて本作、双葉文庫。

              ってこたあ、そりゃあもう

              めちゃ弾けた痛快小説なのだ。

              ムズカシイことや屁理屈はどーでもいい、

              そういう気概がそこかしこに感じる。

              楽しい、それがすべてだ、そして

              伝えたいことが伝わればいい、

              そういう息吹を感じる。

               

              道場主の父が不審死。

              金のために道場破りをやって、

              ついでだったのが

              いつしか本懐にかわる

              父を殺したのは誰だ! 案件。

               

              というのを

              徹底してコミカルに突っ走るのだ。

               

              若造が書いたら上滑りをしますね。

              葉室氏だからこそ、

              嫌味なく、そして薄っぺらすぎずに

              ライトに書き切ることができる。

              すごいなあ。

               

              キャラも濃いしなあ。

              そしてやっぱり権平がお気に入りだなあ、

              とまあ、

              暑い日に読むのに最適である。

               

              朝井まかて氏の『福袋』よんだ【本のツボ】
              0
                評価:
                価格: ¥ 842
                ショップ: 楽天ブックス
                コメント:江戸物短編集。どの1篇をとっても、ものすごくハイグレード。深くて味わいがあって、江戸時代を舞台にしているにも関わらず、現代劇のようで。朝井氏、まさに脂がのりのりである。素晴らしい1冊。文句なしの星5つ。

                朝井まかて氏の文庫新刊

                『福袋』を拝読。

                 

                江戸時代を舞台にした

                時代小説の短編集。

                 

                なんて生易しいものじゃない。

                 

                どの1篇をとっても、

                「こりゃあ」とうなる旨さのデキである。

                すごい。本当にすごい。

                 

                帯に

                「やられちまった。惚れちまった。この文章。

                この物語」うんぬんと藤沢氏の文章があって、

                「またまた大げさな」

                とか思っていたけれど、

                「ほんとうだ!」と。

                 

                帯文に大きくうなずいたのは

                ひょっとして初めてじゃなかろうか。

                 

                脂がのる、ってこういうことなんだなあ。

                すごいなあ。

                 

                こういう時期の朝井氏と

                同じ時代を生きていられて

                幸せだなあとまで思った。

                 

                ぜひ、ご一読をば。

                 

                米澤穂信氏の『いまさら翼といわれても』読んだ【本のツボ】
                0
                  評価:
                  米澤 穂信
                  KADOKAWA
                  ¥ 734
                  (2019-06-14)
                  コメント:古典部シリーズの最新刊である。久々に古典部のメンバーの物語に触れることができて、彼らに再会できただけでも胸がいっぱいになって。連作短編なのに、密度が高い。一文字がいとしくなる一冊。

                  米澤穂信氏の古典部シリーズ最新刊

                  『いまさら翼といわれても』

                  拝読でございます。

                   

                  ひさびさに、折木くんたちに会えて、

                  嬉しさMaxなのである。

                  だから、もうね、

                  一文字が愛しい。

                   

                  本作は連作短編の形式で、

                  各話ごとに語り部が異なる。

                  これがまた、嬉しいし楽しい。

                  そして、内容が濃い!

                   

                  なんというか。

                  高校生って大変だなあって。

                  リアルに自分のときも大変だったけれど、

                  作中でもやはり高校生は大変なのだ。

                  けいおん(懐かしい)みたいに、

                  ふわふわゆるゆるの高校生活は

                  なかなか、ねえ。

                   

                  最後は千反田さんの話なんですが。

                  切ない。

                   

                  続編が早く読みたい。

                  わくわく。

                   

                   

                  山本甲士氏の『ひかりの魔女2』よんだ【本のツボ】
                  0
                    評価:
                    山本 甲士
                    双葉社
                    ¥ 730
                    (2019-05-15)
                    コメント:ひかりの魔女シリーズの第2弾である。イライラシニアとか現代の世相を映すキャラを「ひかりの魔女」ことおばあちゃんが導いていく連作短編集。現代人にやさしいビタミン剤である。

                    山本甲士氏の

                    『ひかりの魔女2』を拝読。

                    ひかりの魔女とは

                    メインキャラであるおばあちゃん。

                    彼女が行き詰っている人々の

                    生き様を少しずつ変えて、という物語。

                     

                    連作短編で、物語がリンクしている構図。

                     

                    これはキャラ小説でしょう。

                    そして実にテンプレがしっかりしている。

                    裏切りはない。

                    つまり、奇抜さはなく、事件もさほどない。

                    しかも、お約束部分の文章量が

                    「誌面が黒い……」

                    と思うほどびっしりの文字数となることも。

                    (作者、ここを書くのが嫌なのか?

                    読んでほしくない部分なのか? と思うほど)

                     

                    なのに、ついつい読み進んでしまう。

                     

                    なんだろうな。

                    失礼ないいかただけれど、

                    本作が面白すぎるというより、

                    ふんわかした作品世界に浸っていないと

                    現代はやっていられないわ、って

                    そういうことだろうか。

                     

                    いつもこの手の作品を読んでいるとあきるけど、

                    確実にほんわかした気分になるので、

                    とげとげしい気持ちになったときに最適。

                     

                    そういうはっきりとした作品は貴重ですね。

                     

                    とげとげした気分のときにオススメです。

                     

                    平山夢明氏の『ダイナー』拝読【本のツボ】
                    0
                      評価:
                      平山 夢明
                      ポプラ社
                      ¥ 799
                      (2012-10-05)
                      コメント:ポプラ文庫から出ていることに、すっかり騙された。前知識がゼロだったのも悔やまれる。ハードボイルドでしょうっ。殺人の詳細描写に徐々に慣れていく自分がこわい。揺るぎない殺しの数々がここにある。

                      平山夢明氏の『ダイナー』を拝読。

                      どうして今ごろ? といえば、

                      映画のPVが面白そうだったから。

                      さらに、店先で

                      「へえ、ポプラ文庫なんだ〜」

                      「児童向けにほんわりとした殺人かな」

                       

                      なんて思っていたら

                      頭ぶち抜かれた。

                      朝の地下鉄で読み始めたのですがね?

                      最近、わたくし、ラブラブしたものが書きたくて、

                      感受性を磨こうとしていたのが

                      まんまと仇となったよ!

                       

                      ポプラ文庫がなんぼじゃ〜

                      という殺し描写。拷問描写。

                      詳細にたっぷりと。

                      一日目ははきそうになったさ。

                      それがさ。

                      ……読み終わるころには、

                      平気とまではいかなくても読めちゃうんだから

                      慣れとは恐ろしいものである。

                       

                      「ポプラ文庫だからこそ」

                      「読者層が増えたかもね」

                      「わたくしも、ほかのレーベルだったら」

                      「手に取らなかったかもしれないし」

                       

                      という、なんとも恐ろしい作品である。

                       

                      最後まで疑問は残った。

                      主人公カナコの周囲の件である。

                       

                      主人公のカナコについて

                      最初の処遇はわかるものの、

                      後半からみんながカナコにほにゃらって、

                      それをただの「負け犬の生き様みたさ」

                      とかだと、

                      ちょっと首をかしげちゃう。

                      単に死に場所(時期)もとめていたのかなあ。

                       

                      なにはともあれ、

                      読了は淋しいけれど、

                      明日からこの分厚くて重い本を

                      通勤に持ち歩かなくていいのは

                      嬉しい限りなのだ。

                       

                      重かった〜〜〜。

                       

                       

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