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原宏一氏の『佳代のキッチン』読んだ【本のツボ】
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    評価:
    価格: ¥ 699
    ショップ: 楽天ブックス
    コメント:両親を捜して移動料理屋をしながら旅をする佳代。行く先々で彼女が出会う人々とふれあい成長する──だけじゃない! 彼女の両親、それがまたクセモノで。時代背景が胸に迫る1冊。

    原宏一氏の『佳代のキッチン』

    を拝読。

     

    移動調理屋のヒロインの物語。

    それも行方不明の両親を捜す旅である。

    ……と背表紙にあって、

    いかにも原氏っぽい話ではないか、

    と思いつつ読み進み──。

     

    グルメもので人を動かす。

    原氏の得意とするところである。

    今回もそれが思う存分に生かされている。

    それに目をとらわれがちになる。

    けれど、

    けれどもである。

     

    原氏が書きたかったのは

    グルメじゃなかった! と思った。

    佳代の両親、その世代の生き様、

    それをいかにマイルドに語るか、

    それに佳代を使っただけである。

     

    佳代の両親の世代、

    らぶあんどぴーす、

    を合言葉に、お気楽そうに見えて、

    実は修行僧のように

    生き様をさがした若者たち。

     

    わたくしも残念ながら

    その世代は話で聞いたことしかないが、

    彼らの生き様を

    彼らの子どもの目を通して

    いきいきと切実に描かれていた。

     

    ラストは、もうね、本当に、

    泣きそう。佳代じゃなくて、

    両親に。

    終わり方もまた、素晴らしかった。

     

    そういう時代が、あったんだなあ。

     

    また、

    こういう切り口をしないと、

    この手の題材を商品にするのは

    できない世の中なのだな、と

    違う意味で切なくなりました★

     

     

     

    志坂圭氏の『滔々と紅』よんだ【本のツボ】
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      評価:
      価格: ¥ 864
      ショップ: 楽天ブックス
      コメント:飢饉により吉原に売られた少女の一生の物語。克明な吉原の描写。吉原についてのノウハウ本のようである。ヒロインの物語というより吉原物語であろうか。

      志坂圭氏の『滔々と紅』を読了。

      飢饉による吉原の物語である。

      ヒロインの名前も吉原だから

      どんどん変わるし、キャラも多い。

      途中で気づいた。

       

      ……これはヒロインの物語ではない。

      吉原のご紹介の物語。

      だからなかなか壮絶な出来事があるのだが、

      どれもさらりと過ぎていく。

      だからこそ読みやすいのもある。

      ヒロインの周囲では実に

      多くの人が死んでいくし。

      ヒロインも山ほど死ぬ目に遭うし。

      もともと、死ぬことを特別視などしていないし。

       

      ゆえに、凄まじいエピソード、

      それにもかかわらず、

      淡々とヒロインの一生が終わっていた。

       

      なんというか……

      めちゃくちゃ濃い話なのに、

      読了後、うすーい感じがする。

      不思議である。

       

      でも、読み切った感を味わえる。

      ディスカバー社の第1回本のサナギ賞

      優秀賞受賞作であった。

       

       

      羽海野チカ氏の『3月のライオン 13巻』よんだ!【本のツボ】
      0
        評価:
        ---
        白泉社
        ---
        (2017-09-29)
        コメント:棋士を職業とする少年の成長期である……といってもすでに13巻。本巻はほとんど棋士の物語。それぞれの人生を垣間見れて、大変幸せでございました☆彡

        羽海野チカ氏のコミック

        『3月のライオン 13』を読了。

        今や国民的コミックについて語るのは

        いかがなものかと思うけれど、

        書くのである。

         

        ざっくり言えば

        ──棋士を職業とする孤独な少年が

        成長していく物語である。

         

        映画にもアニメにもなったので、

        これ以上の概要は不要であろう。

         

        では、本作。

        ……どんどん画質が凄くなっていくんですが。

        前作品『ハチミツとクローバー』を

        ご覧になればすぐにお判りでしょう。

         

        基本的な作風はある。

        けれど、背景のひとつ、キャラの表情、

        どれをとっても、どんどん芸術的になってくよ!

        こ、これは……。

        いっとき「アシスタント募集」とかあったけど、

        とても気楽にアシ応募できるレベルじゃないよ!?

        そりゃアシさんたちがここを経て

        どんどんプロデビューしちゃうのも道理だよ。

        読者としては嬉しい悲鳴だけれど、

        ここまで凄いと、

        「また……倒れちゃうんじゃないか」

        「身体、お大事にしてくださいね!」

        と震えてしまう。

        なんというか、完結する前に

        作者死去なんて……なんて不吉!!!

        いやああああ。

         

        とまあ、自分も身体大事にしようと

        思ったのでした☆彡

         

        三浦しをん氏の『まほろ駅前狂騒曲』よんだ【本のツボ】
        0
          評価:
          価格: ¥ 896
          ショップ: 楽天ブックス
          コメント:まほろシリーズ最終話? 前作から時間がたっていて話の調子を取り戻すのに時間がかかったものの、胸があたたかくなる1冊。主人公の相棒? 行天の子どもが出て来たリなんだり、まほろは今日も元気らしい。文庫特典短編も収録。

          三浦しをん氏の

          『まほろ駅前前狂騒曲』を拝読。

          これで一応最終話になるらしい。

          前作からずいぶんと刊行までに

          時間が経っているので

          世界観を取り戻すのにてこずった。

           

          そうですね。

          お時間があるなら、

          復習をしてからお読みになることをお勧め。

           

          最近の小説があまりにアップテンポだからか、

          それとも三浦氏の調子がそうなのか、

          はたまたわたくしの調子が悪かったのか、

          冒頭あたり、ずいぶんとスローで古めかしい、

          そう言う印象を与えられた。

          それも徐々にテンポアップ。

          三浦氏の作風に慣れてきたのか、

          作品のテンポが本当にアップしたのか、

          わたくしの調子がよくなったのか、

          これまた不明であるものの、

          目が離せなくなる。

          さすがである。

           

          このゆるゆるとした世界観。

          その中でおきる事件。

          そして行天のとる行動に胸が熱くなる。

           

          コイツと友達になりたくはないけれど、

          こういうヤツがいると思うと

          世の中捨てたもんじゃないなと思う。

           

          いつまでも友情が続いて欲しいと

          読了後しみじみと思った。

          さすがに途中は急展開すぎるだろう!

          とは思ったが。

           

           

          知念実希人氏の『屋上のテロリスト』読了【本のツボ】
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            評価:
            価格: ¥ 669
            ショップ: 楽天ブックス
            コメント:第二次世界大戦の結果、東西にわかれることになった日本。そこを舞台に高校生の少女と少年が壮大な計画を実行する。文庫本だからこそ成し得たジェットコースターハイテンポストーリー。

            知念実希人氏の『屋上のテロリスト』

            を読了。

            氏の作品は初めてである。

            そして本作、文庫書下ろし。

            つまり、「若い読者に向けて書かれた作品」

            (どこかで文庫の意義とかで書いてあった)

            らしい。

            ゆえに、いつもは氏がどういう作風なのかは不明。

            本作は

            「どっしりとした話ではなく

            目まぐるしいほど話が展開していって、

            あっという間に読み終われる本」が好きな人向け、

            と感じた。

             

            なにしろ話の概要の規模がデカい。

            それを500枚程度かそれ以下で収めるという

            荒業をしてある。

            すごい。突っ込みどころ満載!

            それをいちいちつっこんでいたら

            話についていけないくらい

            グイグイ進んでいく。

            これを完結させるためにいくつの

            ご都合主義が働いていることか。

            それを氏のテクニックにより、

            さほど違和感を覚えさせず、

            読者のほとんどにスリリングと感じさせ、

            ラストまでたどり着いている。

             

            本作、もしファンタジーなら王道な話。

            超ハイスペックなヒロインが

            世界をほにゃららする物語である。

            これが現在と微妙に異なる日本が舞台、

            というところがポイントである。

            リアル日本だとここまで好き勝手に書けない。

            書き方ひとつで

            「よくある話」をここまで新鮮にできる!

            すべては切り込みかたである!

            さらには斬新に見せるには

            設定に無理があるのも

            気にするべからず!

            ということがよーーーくわかった1冊。

             

            新鮮かつ斬新な話、と読者をここまで

            騙すことができるとは。

            背表紙のコピーの

            「待ち受ける衝撃と感動のラスト」

            これもまた、氏のテクあってこそ、

            衝撃になり、感動になるのだ。

            繰り返す。

            フツーに書いたらよくある話なのである。

            フツーに書いたらダメなのである。

            物書きなら、心すべしなのである。

            あるある。。

             

            葉室麟氏の『緋の天空』読了【本のツボ】
            0
              評価:
              葉室 麟
              集英社
              ¥ 734
              (2017-05-19)
              コメント:奈良の時代。藤原の不比等の娘として生まれ、天皇を支え、国と民を支えることに生涯を尽くした女性・光明子の物語。国の礎をいかに築くか、光明子の情熱が胸にせまる。

              葉室氏といえば、江戸時代という印象。

              本作は奈良時代が舞台。

              「なぜに奈良??」

              と思ったものの、すぐに消えた。

              その世界観は──すごい。

              最初こそ、戸惑うものの、

              あとはもう、奈良の都の空気が

              作品全体をおおいつくし、

              読むものを引き込む。

               

              たとえば、天変地異があれば、

              それは帝の力が足りなかったと。

              空の動きがおかしいと、

              呪術がかかっていると。

              そんなファンタジックな要素、

              けれど当時は本当に

              政権を揺るがす事態を

              ごくごく自然なものとしてとらえ、

              読み手を引き込んでいくのである。

               

              その意気込みは主人公を通じて感じる。

               

              ゆえに今回は江戸時代モノにある

              お約束はほぼない。

              つまり、妙にあくどいヤツが

              主人公の足をめったやたらにひっぱり、

              主人公がめたらやたらにモテて、

              (いやモテてはいるかもしれないが)

              ご都合主義的な、お楽しみの要素、

              それが、ほぼない。

               

              あったとしても、

              真面目な? シーンですでに

              天変地異は発動しているので

              違和感を覚えるお約束シーンに

              なりえないのである。

               

              モノローグ的なもの、

              エピローグ的なもの、で本作は構成。

              若干、モノローグが盛り上げていたのに、

              その回収がエピローグ

              「え? これでおわり?」

              という物足りなさは感じた。

              それくらいであろうか。

               

              なんといっても、

              奈良時代の物語を

              ここまでよみやすくすんなりと

              書き切った著者の意欲に脱帽なのだ。

              さすがだ〜。

               

               

              8月の仕入本【本のツボ】
              0

                Amazonで予約するのでなく、

                書店にて本の仕入れをしてきました。

                近所の大型書店で、ぐるーっと

                2時間かけて巡って選んだのだ。

                こちらである。

                 

                 

                北海道でも大型書店。

                ポップで呼び込みより、品そろえがメイン。

                そこにジャンル別コ―ナーが。

                流行りの「あやかしもの」コーナー。

                内容どうのじゃなくて、タイトルに

                「あやかし」がついているものを

                ずらーーっと並べたコーナー。

                なんの意味があるんだ! と叫びたかった。

                気楽にきた客はこの中からふらっと選ぶ。

                するとですね、中身というより、

                表紙とかあおりとかで決めるでしょう?

                作者なんかどーでもいいんですよ。

                編集のテク争いでしょうよ。

                どれだけ引きつける表紙もってきて、

                どれだけ引きつけるコピー書けるかって。

                 

                しみじみと、なんかなー、って。

                 

                そもそも、コーナーができるほど

                あやかしモノがあるというのは、

                「このジャンルが売れる」と新人が思ったか、

                もしくは「売れれるジャンルだから書け」と

                編集さんに言われたからで。

                流行りものだから、と言われればそれまでですが、

                来年どころか、来月にはなくなってそう。

                賞味期限、みじかっつ!

                すんごく考えさせられました。

                 

                いろいろ考え2時間ぐるぐる店内巡ったけれど、

                思ったことのひとつは

                二極化が進んでいるってこと。

                流行りものと、とことん独特なもの。

                あと編集さまの力でしょうか。

                その本が凄いかどうかなんて

                最後まで読まないとわからない。

                ラッピングの大事さを改めて思い知った。

                商売とは難しいものだな。

                 

                その中で、まあ流行作家であるけれど、

                米澤穂信氏の

                『秋限定栗きんとん事件』一式が

                平積みになっていて嬉しかった。

                けっこう前の作品群なんですよ。

                このシリーズ、めちゃくちゃ好きなのです。

                古典部シリーズより好きかも。

                オススメです。

                 

                木皿泉氏の『昨夜のカレー、明日のパン』よんだ【本のツボ】
                0
                  評価:
                  木皿 泉
                  河出書房新社
                  ¥ 648
                  (2016-01-07)
                  コメント:短編連作集。文庫版おまけ書下ろしつき。タイトル通り、ほのぼの日常系である。エンタメと純文学の中間のような。作中に日常はある。気づきもある。ただ、全編、答えがない! 日常の大切さを味わいたい方にお勧め。

                  木皿泉氏の

                  『昨夜のカレー、明日のパン』を読了。

                  解説を読んで知ったのだが、

                  木皿氏というのは夫婦ユニット脚本家で、

                  本作は初の小説とか。

                  メディアにうとい(だめだろうが……)わたくし、

                  本作がべらぼうに売れていたり、

                  本屋大賞2位に食い込んでいたり、

                  ドラマ化されていたことなど、

                  まーーったく知らなかった。

                   

                  さて、本作である。

                  日常のふとした行動の大切さというか、

                  思いのカケラであふれた作品である。

                  枚数としてのボリュームはライトだが、

                  内容密度は濃い。

                  そしてなんと最初の短編から次作まで

                  9年かかったと。

                  時間がなかったのではなく、

                  木皿氏いわく書けなかったと。

                  言葉の大切さを知っているからこその

                  苦しみでしょう。

                   

                  随所に気づきが満ちている。

                  けれど、それは一瞬のことで、次の瞬間

                  また悩みに落ちていく。

                  結論はない。

                  読了したのも、解説のページを開いて

                  「え、あ、終わったの??」

                  となったくらいである。

                  純文学的というかなんというか。

                  川上弘美氏っぽい感覚がある。

                  答えがないから、読者も謎の気持ちのまま。

                  その余韻を楽しめと。

                  そういうのは、書き慣れると怖くてできないから、

                  木皿氏の勇気に拍手なのだ。

                  結果、めちゃくちゃ売れたらしいし。

                   

                  日常につかれたときにオススメです。

                   

                  宮部みゆき氏の『荒神』よんだ【本のツボ】
                  0
                    評価:
                    宮部 みゆき
                    新潮社
                    ¥ 1,015
                    (2017-06-28)
                    コメント:時は元禄、東北の小藩の山村が──とくれば、藩のいざこざがメインになるかとおもいきや、むしろ「もののけ姫」みたいになってきた! 時代小説なのか、ダークファンタジーなのか。描写がやたらリアルなだけに怖さ倍増。夏にぴったりなのであった。

                    宮部みゆき氏の『荒神』を読了。

                    宮部みゆき氏はミラクル級オールラウンダー

                    であらせられるので

                    時代小説だけを読むと決めている。

                    「時は元禄、東北の小藩の山村が──」

                    とあるので、

                    なるほど、藩の争い物語か、

                    などと思っていたら、序盤くらいから早くも。

                    「む、むぐう? も、もののけ姫??」

                    そう、ダークファンタジーの様相を

                    呈してきたわけである。

                    しかも書き手は宮部氏。

                    半端をやるわけがない。

                    ツボとお約束は心得ておられる。

                    つまり、こくめい描写、登場人物へ

                    容赦のない扱い。

                    「こわっ。めちゃこわっつ」

                    メンタル的に怖くて、

                    「夏にぴったり!」

                    と叫んでいたところまではよかった。

                    通勤のお伴によんでいたので、

                    インターバルがあったのもよかった。

                    そしてダークファンタジー性は

                    さらに磨きがかかっていき……。

                    「これ、時代小説じゃなくてもよくね?」

                    「村人でラスボス倒そうでよくね?」

                    とヤケクソ気味になっていくのだ。

                     

                    その中でワタクシの心の支えは

                    源じい。

                    彼のハードボイルドさが

                    もうめちゃ安定でカッコヨクて。

                    ラブ。

                     

                    読んでいるあいだ、ときおり夢で

                    「つちみかどさまー」と

                    うなされたのでした。

                    ホラー慣れしていないから。

                    まんまとひっかかった。悔しい。

                     

                    伊坂幸太郎氏の『AX』よんだ!!【本のツボ】
                    0
                      評価:
                      伊坂 幸太郎
                      KADOKAWA
                      ¥ 1,620
                      (2017-07-28)
                      コメント:殺し屋シリーズ最新刊である。久々すぎて、冒頭から懐かしい名前を見てほのぼのしていたのは中盤まで。父として、夫として、殺し屋として、人として、主人公の生き様に胸を打たれる。

                      伊坂幸太郎氏の殺し屋シリーズ最新刊

                      『AX(アックス)』を読了。

                      アックス──。斧である。

                      カマキリの斧、恐妻家である

                      主人公の振り上げる斧の物語だ。

                       

                      この主人公は二つの仕事をしている。

                      文具メーカーの営業。

                      そして、妻と出会う前からやっている殺し屋。

                      それも最強と謳われるほどの腕前である。

                      その主人公が妻には頭が上がらない。

                      中途半端なレベルではない。

                      夜中に音を立てて怒られるのを懸念するあまり、

                      空腹時に食べるのは魚肉ソーセージ。

                      もっとあるが、本作をお読みいただき

                      ご確認をば。

                       

                      どうしてそこまで恐妻家なのか。

                      ……殺し屋家業が長いからである。

                      息子もいる。殺し屋の彼に大切なものができた。

                      絶対に守りたく、失いたくないものである。

                      ゆえに彼は妻の機嫌をうかがうことを

                      厭うどころか義務と思い、

                      来世でも妻と結婚しお前を育てる、と

                      日常生活を指摘してきた息子に

                      平然として答える。

                       

                      とまあ、ここまではただの恐妻家、

                      そして殺し屋とのギャップが愉快な物語。

                      前半ですね。

                      雑誌へ連作短編として掲載していたものである。

                       

                      後半は書下ろし。

                      物語は一気に加速する。

                      加速どころか、

                      ちょっとおおおお!!

                      ディープすぎるだろうがよおお!!

                      と、夜中に身悶えた。

                       

                      Twitterでポロリと固有名詞を出して、

                      危うくネタバレの危機にひんしたので

                      同じ轍は踏めない。

                      怖くて主人公の名前すら書けないぞ。

                       

                      言えるのはお約束でありながら、

                      凄まじい執筆テクニックの連続がある、と言う点。

                      どんでん返しもたっぷりである。

                      さすが伊坂氏ともう読了後は号泣。

                       

                      読了した今では

                      適当に開いた頁を読み返すほど。

                      そんな本は初めてで、すごく愛しい本である。

                       

                      そして思う。

                      「最初から家族を持たねばいいのでは?」

                      殺し屋としてまっとうしたければ、

                      大事なものを巻き添いにしたくなければ、

                      結婚などしてはいけないのだ。

                      けれど、彼はしてしまった。

                      そこから物語は始まっている。

                      大前提をくつがえせない。

                      それに、とも思う。

                      家族がいたからこそ、彼は……。

                      おっと、これ以上はネタバレになるかな?

                       

                      とにかく言えるのはひとつ。

                       

                      傑作である。

                       

                       

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