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横関大『ルパンの星』よんだ【本のツボ】
横関大氏の『ルパンの星』を拝読。 ルパンの娘シリーズの第4弾ですね。
前作からの謎解きに加えて新たな事件。 個性的なキャラたっぷりで、 かれらの魅力が遺憾なく発揮された展開で、 もうお腹いっぱいになる。 どんな事件がどう解決したのか、 どーでもよくなる。 テンポがいいので、どんどん読み進めて、 読了して「どんな事件だっけ」と。 運動会がメインじゃなくて、えーと、となる。
ほぼ全部クライマックス。 こういうの、嫌いじゃないです。 いろいろご意見あるでしょうが、 エンタメとしては最高なのでは。
個人的にはどうにも美雲のお父さんのキャラは やりすぎっていうか引くけれど、 それすら、どーでもよくなるほどのイベントボリューム。 それをすごいですぞ。それを10万文字少々に 収めちゃっているのがすごいなと。
次作が楽しみ。
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横関大氏の『ホームズの娘』読んだ【本のツボ】
横関大氏のルパンの娘シリーズ、 第三弾。 『ホームズの娘』を読了。 警察官の和の後輩、北条美雲の恋話である。
おあいては、前回出会い登場した 例のハッカーである。 彼がねー。ぶっとんでて、いい。 大変好みのキャラである。
前回から登場した叔母も登場。 出てきてもらわないと困るのだ。
本シリーズ、 登場人物が多いうえに、 次から次へと事件がおきる。 ばたばたと話を読んでいて、 「ああ面白かった」と 読了するのはいいんだが、 冷静になると、 なにが解決してなにが残っているのか 混乱する。 実は、本作もである。
幸い手元には第4弾がある。 「あれはどういうことなんだ」 と息巻きながら読もうと思います。
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葉室麟氏の『大獄』よんだ【本のツボ】
葉室氏の『大獄』を拝読。 西郷隆盛の物語。 九州の人で、九州を舞台に数多くの 時代小説を書き続けてきた葉室氏。 これが九州人、西郷である、との 意気込みが随所に感じられる。
ところで、タイトルにあるとおり、 本作は安政の大獄をメインに描いた作品。 西郷大活躍、の前である。 つまり、これは西郷シリーズの第1弾になるはずで、 この続きがあるのかどうか、 ざっくり調べたところわからなくて、 あったとしても完結しているとは思えず、 (葉室氏はすでに亡くなっておられる) この新刊! の文庫本を手にして 切ない気持ちなのだ。
解説によると、 本作クラスを書くために、 それまでの作品を書いてこられたらしい。 葉室氏はかつて 衆道をメインにした物語も描いていて、 本作にじっくり生かされている。 切ないくらいの描写なのだ。
人生設計をいくらしても、 ままならなさがあって、 でもそれを手に取ることができて 幸せだなあって思った。
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横関大氏の『ルパンの帰還』よんだ【本のツボ】
横関大氏のルパンの娘シリーズ第2弾、 『ルパンの帰還』を拝読。
警察一家の桜庭家、 泥棒一家の三雲家、 さらに探偵一家の新人がくわわった。 舞台はバスジャック事件。 どのキャラも個性的で、 誰が何をしでかすか、わくわく。 大変面白く読了しました。
脇役好きなわたくし。 探偵一家の新人の付き人とかなんとか。 いい。とてもいい。 前作では三雲華(ヒロイン)の父の尊が ただのうっとおしい役だったのに、 今回は大活躍。 一番「ぐはああ」ときたのが 華がとあるピンチになったとき、 「助けて」と伝えたのに 「いいよ」とだけ返事をしたこと。 これ以上は確実にネタバレになるのでいえぬが もうね、ここ、いいんだ。
第3、第4弾も刊行済み。 拝読するのが楽しみである。
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葉室麟氏の『風のかたみ』よんだ【本のツボ】
葉室麟氏の『風のかたみ』を読了。 お約束でいえば、 葉室氏は逝去されております。 バリバリ新刊が出ますけどね!!
本作は女性たちがメインの物語の時代小説。 上意討ちにあった佐野家の女性たち、 彼女たちが処遇を決められる間の物語。 ほかの葉室作品にないくらい バリバリのミステリでございました。
女性のサガをこれでもかと 盛り込んだミステリ。 正直、こわい。 女性、こわい。 そういう感想。
ラストシーンの独白には ちょっと心情的に同意できかねたけれど、 いやもう、視点によって物語が 激変するのを使った、 作中人物での叙述トリックといいますか。
ここまで徹底的に 男子なさけなしって書けるのは いままで葉室氏がめちゃクチャかっこいい 男子をたくさん書いてこられたからですね。
晩年に本作を出されたなどと、 葉室氏の意欲に圧倒される。
さて、レビューサイトと連携が 今回もできないので画像はなし。 どうなっているんだ。。
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横関大氏『ルパンの娘』よんだ【本のツボ】
横関大氏の『ルパンの娘』を読了。 横関氏の作品ははじめてです。
ドラマをやっていたのは知っていて、 視聴する機会はなく過ぎて、 さいきんようやく書店で見て、 「いい加減に読んでみるか」と。
素直に面白かったです。 ぐいぐい読ませる。続きが気になる。 べたでもなんでも、 没頭できるのはそれだけ 完成度が高い作品だからでしょう。 泥棒一家の暮らしぶりとか、 それこそアニメでみんな知っているわけで、 その中で、描き切ってあるのですから、 そりゃあもう、すごい技量なわけですよ。
あ、そうね、 泥棒一家の娘が 警察一家の息子と恋をして 結婚騒動になりかけたときに、 お約束として互いの正体がバレて、 さあどうなるんだ、という物語。
個人的にはヒロイン華のお兄ちゃんの チートっぷり? が大好きです☆彡
あと、どんでん返しのどんでん返しが うむ、うにゃうにゃにゃで、 ないほうがよかったかな、というのが 超個人の感想です。
あと数ページだから 地下鉄の中で読み切れるかと思ったけど、 その数ページでなかなか いろいろなエピがあったので無理だった。 ってくらいにモリモリだった。
画像は──Amazonにも楽天にもこのサイト つながらぬ。重すぎる。くう。 というわけで、なしである。 残念。
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西條奈加氏の『刑罰0号』よんだ【本のツボ】
西條奈加氏の『刑罰0号』を読了。
帯によると 被害者の記憶を加害者に追体験させる機械0号。 罪を償わせることは可能なのか。
という作品。
この0号装置によって 物語は数十年を流れていく。
タイトルどおりの刑罰もの 刑事事件ものかとおもいきや、 物語は 「うええええ???」 という方向に進んでいく。 めちゃくちゃ内容もりもりである。 誰が主人公なのかわからなくなるくらい。 ……誰だったんだろう。。
内容がものすごく盛沢山で、 突っ込みを忘れて読み進められる。 冷静になっちゃあ、駄目なのである。 スピードを味わってくれたまへ。
これは── あらすじを書くのがめちゃ難しい作品で、 まあ、読んでみるのがよろしいとしか。
時代小説からデビューした作者。 いろんな物語をかかれるんだなあと感心。 時代小説を期待して読むと 期待は裏切られるので注意。 Amazonレビューでそういうのあったので念のため。 でも見るからにコレ、時代小説じゃないし。 レビューいちゃもんもはなはだしいなと、 他人事ながら首を振ったのであった。
正直、感動はしない。 けれど、何かの折に ふっとエピソードを思い出す、 そういう印象深い作品である。
例によってブログサイトとAmazonがアクセス できないので、画像はなしでございます。
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葉室麟氏の『草笛物語』よんだ【本のツボ】
葉室氏の『草笛物語』を読了。 『蜩ノ記』からの羽根藩シリーズ、最終話 であるけれど、 まあそんなことは考えなくてよろしい。 タイトルどおり、 めっちゃくちゃさわやかで シンプル、というか 志まっすぐな物語である。 ほぼ主人公は少年少女たちなので、 ポプラ文庫ででてもいいくらい。 むしろそっちのほうが、 子どもたちに生き様とはを 伝えることができて よろしかったのではと思うくらい。 まあ、スタートの『蜩〜』が祥伝社だから、 最終話だけってことは無理じゃろうがの。
あいまいな駆け引きや、 わかりにくい展開はゼロ! お約束とはこういうことで 悪者はあくまで悪者で、 と実にはっきりした シンプルさが身に染みるほどの本作である。 疲れているときはいいですね。
途中、やたらおなご衆の 気持ちが高まっていって 「これはもしや、男よしっかりしろ系か」 と思っていたけれど、 それは、まあ、ネタバレになるから みなさまお読みあれということで。
そしてこれまたお約束。 葉室氏よ。 この世を去ってから いったい何冊本を出すのか。 すさまじいお人である。 いやもう……ほんと、すごいなあ。 ……泣けてくる。
@amazonJPより (画像クリックでAmazonへ)
さて、今回もブログからAmazonへの アクセス最悪なので、 自力で画像とURLを張り付けた。 手間だなあ、、
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東野圭吾氏の『マスカレード・ナイト』読んだ【本のツボ】
東野圭吾氏の『マスカレード・ナイト』 を読了〜
すさまじいスピード感でしたさ。 ホテルを舞台に殺人事件がらみが発生の シリーズ第三弾である。 映画にもなった超有名作品の 最新文庫版である。
今回もホテルで奇想天外な できごと盛沢山。 いろんな客がいるなあと めちゃくちゃ堪能いたしました。 そっちがすごくおもしろかったので、 事件のほうは、 え? そうなの? あ、っと う? うん? ふ、ふうん……という感じでした。
ラストの犯人の叫びに対して 主人公新田の心情もなにもなかったのが ふ、ふうん……に拍車をかけたのだな。
この新田、 映画ではご存じ木村拓哉さんが演じている。 だからもうね、 冒頭から新田が木村氏に変換で、 そうね、ラストシーンもまあね、 木村氏ならいっかって気分になった。 木村氏の新田ならスルーなのかもね、って。 むしろ似合っているよねって。
大変たのしゅうございました☆彡
今回もAmazonレビューサイトに アクセスできないので、残念。 画像はなしということで〜。
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小川洋子氏の『口笛の上手な白雪姫』よんだ【本のツボ】
小川洋子氏の新刊文庫本 『口笛の上手な白雪姫』を拝読。
短編集である。 描写たっぷり、暗示的な文章が 続いていく。
小川氏を時系列で読んでいないので、 本作が前作とどう違うのか よくわからないけれど、 どの短編も不思議な読了感である。
正直、目が覚める展開はない。 ともすると眠くなるくらい。 それでも読了して いつまでも頭の片隅に残り続ける、 そういう作品群。
標題の短編はとくにそのとおりで、 『小母』さんのことは いつまでもなんとなく覚えている。 肌の白い。それだけなのに、 強烈なインパクトである。
さすがなのである。
えーっと、 例によってブログプロバイダーの問題で Amazonとかのサイトに飛べないので、 拙作のイラストおいておきます☆彡
(画像クリックでわたくしのHPへジャンプ) 右の兄ちゃんが主人公の最終話、 来週くらいに入稿します! がんばった!!
配信されたら、読んでね!!
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